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ゆとり世代哲学者の憂鬱

ゆとり世代に生まれた苦悩を哲学者の力を借りて解決していく。

不定期掲載「旅する哲学者」

よく晴れた春の午後。彼はウキウキとした足取りで歩いていた。

彼の名は

「ジャン=ジャック・ルソー」。

社会契約論や「エーミール」で知られた哲学者である。

彼はあることの下見の為に、この公園へと来ていた。そのあることは主に朝、行われるのだが、彼はそれが大好きだった。

懸命な読者諸兄ならば、ルソーと来たらこれと言うものが浮かんでいることだろう。

そうそれだ。「露出」だ。

彼は転生した今でも、その悪癖が直せなかった。

 前日、前々日の露出を思い出しながら彼はニタニタと笑って新たな露出ポイントを見つけようとしていた。

しかし、彼は突然足を止め、カバンから何かを取り出した。そしてその取り出したアルミ箔で覆われている帽子様の物体を頭にかぶったのだ。

そして、

「毒電波だなぁ。やめろぉ。俺についてくるなぁ。集団でストーカーする気だなぁ。やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ…」

と言いながらしゃがみこんでしまったのだ。

どうやら、こちらの妄想癖の方も治らなかったようだ。

 

 

このあと彼は、精神科病棟のスタッフによって山間の施設へと連れ戻されたという。

その後の彼を知るものはいない…。